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●徳川家康公遺訓
人の一生は重荷を負うて遠き道を行くが如し
急ぐべからず不自由を常と思えば不足なし
心に望み起らば困窮したる時を思いだすべし
堪忍は無事長久の基怒りは敵と思え
勝つことばかり知りて負くることを知らざれば害その身に至る
己を責めて人を責むるな
徳川家康の生き様が作家山岡荘八によってクローズアップされ、一時期経営者の
バイブルとも称された時期がありました。それほど、さまざまな局面で判断を仰ぐ
材料としての深い教えがあったのでしょう。私もその全十何巻を10回ほど読み直した
ことがあります。あくまでも時代小説ですから、小説のなかに出てくる家康のセリフを
家康本人が言ったかどうかは分かりませんが、全体の流れとしては、上記の遺訓が
ふつふつと行間ににじみ出るものはありました。
また、家康は仏教の教えにも相当に造詣の深いところがありましたので、
仏教の観点からみてもそれぞれ御仏の教えを忠実に守っているような節も
あります。
「人の一生は重荷を負うて遠き道を行くが如し」は、まさしく御仏の教えそのもの
でしょう。重荷とは煩悩であり善悪であるのでしょう。
日本の近代化を300年遅らせた張本人とも言われることもありますが、
日本の歴史に燦然とかがやく武将であったことは間違いありません。
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