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●競争してこそ伸びる

個人間にしても企業間、組織間と人が2人以上になると、自ずとそこに競争らしき
ものが生まれてきます。ある意味、競争は人間の煩悩が生み出した産物とも
いえるでしょう。共産主義国家に競争があったのかなかったのかはよく分かりま
せんが、もし競争を排除しようとしていたら、人間として去勢された結末であった
かも知れません。

自由主義、資本主義のエンジンを担うもののひとつが「競争」であることは間違いなく
多くの場合、それは生成発展の道を歩むことになります。飢餓からの脱却や様々な
繁栄を人間にもたらし、経済にとどまらず文化、伝統継承の面でも大きく寄与して
います。しかし、これは競争し続けることを意味しているのではなく、ある一定の
段階にきたら、競争から共生へと舵取りすることを意味しています。

すなわち、「競争してこそ伸びる」から「共生してこそ伸びる」というように
伸びるという単語の意味が大きく変わって来ているのではないでしょうか。
人生を豊かにするために、人間はあらゆる努力を惜しまずに頑張り、それなりの
成果を上げてきましたが、ふと回りを見渡すと人間の成果だけが突出して回りとの
バランスが極めて悪くなっていることに気がつきはじめました。

繁栄を貪り食う時代から繁栄をコントロールして食べつくさない人間の英知が
求められる時代になってきました。資源にしてもそうですし、環境問題、仕事を分け
合うワーキングシェアにしてもそうです。

今こそ、企業活動にしても個人の人生においても、「伸びる」ことの意味を深く
かみ締め、利己主義から利他主義へとこころの改革を行う必要があります。
過去、さまざまな偉人が多くの語録を残し、現在でもよく使われていますが、
現代にはすでに合わなくなった偉大な言葉も一部にはあります。

競争してこそ伸びる時代が再びやってこないようにする努力が、私たち人間の
将来を担っていると思います。

 

 


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